Mayo
Rocks

Topics about Life and Technology

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どうでもいい話ですが、最近『寄生獣』のアニメを観ていました。これで二週目ですが、今年の流行りのアニメと比べて展開が速いなと思いました。当時のアニメはやっぱり凄いですね。家族愛の描写もゾッとするほど刺さります。そして、ふと感じたことが一つあります。
ーー人は、変わるものだな、と。
「君、新一だよね?」と何度も問いかけられるような感覚。人間って、変わるものなんだ。歴史から過ちを学び、そして変わる。私は今、人生の真ん中に立っている。これまでの歴史を振り返り、これからの未来に向き合う。

私は死ぬ覚悟を抱えたまま、2024年という一年を過ごしました。それは単なる「社会が怖い」というレベルではなく、どん底に落ちたような絶望と、不信感が心に満ちた年でした。でも、同時にそれに立ち向かう信念もありました。

「大好きなものが終わるのは悲しいかもしれないけど、その分感謝の気持ちが強くなるよ!これからももっと楽しいことがきっとあるからね~」
私の大好きなライバー、Pomu Rainpuffが言っていた言葉です。

1月、新年の挨拶とともに、私はメルカリからオファーをもらいました。ソフトウェアエンジニアとしてメルカリにジョインできることになり、ようやく東京に来られることに。今さらですが、恥ずかしながら、私は「バカな外人」です。日本での留学経験もない私が、東京のトップ企業から年収1000万のオファーをもらえるなんて、夢にも思いませんでした。本当に嬉しかったです。オファーを受け、ビザ手続きもすぐに開始しました。

一番困難だったのは、私が大学を中退していて、学歴がないことです。唯一の希望は、日本労働省と中国政府が認めた共通の「出入国管理及び難民認定法第七条第一項第二号の基準を定める省令の技術・人文知識・国際業務の在留資格に係る基準の特例」を使えば、学歴がなくても就労ビザがもらえる可能性がある、という話でした。しかし、実際にこの例外を使ったという具体的な事例は聞いたことがありませんでした。

それでも、私は大学を辞めたことに後悔はありません。一か八かで難しいテストを予約し、準備なしで挑みました。そして、無事に資格を取得しました。それくらいの自信はありました。しかし、政治が絡むと自信を失います。政治というものは、人の努力に関係なく勝手に動き、人を絶望させるものだからです。私は今まで、そんな暗い政治の中で生きてきたからこそ、それをよく知っています。

起承転結すべてを省略して結論だけ言えば、私は日本の高度専門職1号ロの5年ビザを取得しました。これからは新しい人生が始まります。

今まで自分を支えてくれた大切な本を、Twitterで無料で譲りました。誰かの役に立てばと願っています。日本語勉強用の本ももう必要ないので、これからは実体験で学んでいこうと思っています。また、大学を辞めた後の4年間の独り暮らしで使っていた荷物や家電も友達に譲りました。誰かの役に立てるのは、やっぱり嬉しいことです。

私の上海での書棚

COEについてのTipsはここに残しておきます。ご自由にお使いください。https://gist.github.com/mayocream/58855d4532bb3136049b8de5ee89670d

2月、メルカリのリロケーションチームがチケットと臨時マンションを用意してくれたおかげで、私は無事に東京に到着しました。荷物は飛行機と船に分けて東京に送られました。飛行機便は10日ほど、船便は約1ヶ月かかりました。臨時マンションはAt-Innの五反田の物件で、眺めはなかなか良かったです。ただ、近くを電車が通っていたため、少し騒がしかったですね。

メルカリのリロケーションチームが外国人向けに、名前も聞いたことがないようなSIMカードブランドを薦めてきました。しかし、私は自分でネット検索を行い、https://kakuyasu-sim.jp/speed/ を参考にして、POVOとY!mobileを候補に選びました。東京に到着した翌日、POVOに不具合があったため、最終的にY!mobileを利用することにしました。振り返ってみても、自分の選択は間違いなく正解だったと思います。

五反田のオシャレな臨時マンション

私はこれまで5年ほど一人暮らしをしているので、マンション選びには自信があります。さまざまな選択肢を検討した結果、最終的に秋葉原に住むことにしました。その経緯については、こちらの記事を読んでいただければわかると思います。

下北沢も候補に入れていましたが、オタクの私には少しオシャレすぎると感じたため、諦めました。他の条件として、NUROのインターネットが必要だったため、NURO対応のマンションをすべてリストアップしました。こちらのリストも参考にどうぞ。

電気とガスは最初、東京電力と東京ガスを利用していましたが、1週間後にNURO電気とNUROガスに切り替えました。割引があるのでおすすめです。

外国人の私ですが、10年ほどアニメや漫画の翻訳をやっていた経験があるので、なんとなく東京での生活は問題なくできています(笑)。

Suicaについてですが、その頃、カード版のSuicaは発売されていませんでした。しかし、私は2023年に購入したSuicaカードを持っていたため、そのまま利用することができました。その後、iPhoneに登録し、NFC機能で使うようになりました。

2月末には、ふんぼ先生のイベントにも参加しました!初めてのオフラインイベントだったので、とても嬉しかったです。サインとチェキもいただきました!ありがとうございました!!!
また、「今日はカノジョがいないから」や「魔法少女にあこがれて」のPOP UPストアにも足を運びました。さらに、おまねこの公式アクリルスタンドも購入しました。

ふんぼ先生のサイン!

3月、私はメルカリに入社しました。メルカリでの仕事は比較的シンプルで、主にインフラの維持管理が中心でした。私が所属したチームはWeb Platformチームで、メンバーの多くが外国人でしたが、日本人の上司はとても優しく、色々と配慮してくれる素晴らしい方でした。また、メンターは台湾出身で、いつも私のことを気にかけてくれる頼りになる存在です。私はこのチームが本当に好きで、一緒に旅行に行くときもワクワクしていました。

会社のアニメ部の活動で、みんなと一緒に横浜・八景島シーパラダイスの『ぼっち・ざ・ろっく!』イベントにも参加しました。そのとき、「私は本当に恵まれているな」と感じました。推し活と仕事が両立できるなんて、夢にも思っていませんでした。

ぼざろイベント

4月、最高に楽しんでいた私の生活が急失速しました。許せなかったのは、職場でプロ意識が全くない人がやらかしたことです。仕事はおままごとじゃないのに、そんな人と一緒に働くなんて、本当にごめんです。私は感情が抑えきれず、暴言を吐いてしまい、そのまま辞めました。後になって知ったのですが、メルカリの同僚も何人か辞めていました。職場の雰囲気が良くなかったのが理由だそうです。

その後、私は落ち込む日々が続きましたが、「このままではダメだ」と自覚し、新たなチャレンジに踏み出すことにしました。韓国に行き、声の女性化手術を受ける決断をしました。正直なところ、私は元男性で、声に強いコンプレックスを抱いていました。職場ではずっと she/her を使っていましたが、やっぱりそれだけでは物足りなさを感じ、手術を予約しました。

手術には大きなリスクがあり、失敗したら二度と声が出せなくなる可能性もありました。でも、「人生はギャンブルだ」と思い、これ以上失うものはないと信じて挑みました。手術後は約1ヶ月間声が出せなくなり、本当に辛かったです。声が劇的に変わったわけではないかもしれませんが、見た目やイメージが大切だと思うので、これでよかったのかもしれません!

韓国の病室

我ながら英語には自信があります。これまでずっと英語で仕事をしてきたので、異国での交流も特に問題ありません。大したことじゃないですよね。自信を持っていこう、私!

それでも、5月病にかかってしまいました。だるさを感じつつも、躊躇している時間なんてありません。「善は急げ」と委員長がいつも言っていたのを思い出し、自分を奮い立たせて動き出しました。そこで私は、豊胸手術と二重手術を予約することにしました。綺麗事を言っている暇があるなら、行動する方がよっぽど有意義だと思ったからです。

一般的なものには興味がない私。豊胸手術では「一番大きなサイズがいい!」と強く希望し、最終的に965ccのシリコンを入れることにしました。これが世界でも一番大きいサイズのシリコンだと思います、多分。

病院選びは、RedditやMotivaの公式サイトで評価の高い病院を調べ、最終的に Phoprawin ClinicDr. Somphop にお願いしました。この先生、本当におすすめです!料金以上のサービスと技術が提供される病院でした。

美容師が撮った私です!

髪色を、私の大好きな「スカスカ」のヒロインに似た色に染めました!スカスカ大好きです!なんで急に髪を染めたのかというと、5月病の末に、日本語名を正式に付けたからです!名前は「真夜」、苗字は「小鳥遊」。アニメにしか出てこないような苗字ですが、千代田区役所は喜んで受け付けてくれました。そのお祝いとして髪を染めたんです!!

ちょっと政治に関わる話ですが、日本は外国人に対してとても厳しいところがあります。例えば、普通なら外国人が日本に6ヶ月以上住んでいないと銀行口座を開設できません。でも、会社が正社員であることを証明してくれたおかげで、SMBCで口座を開設できました。クレジットカードについてはほぼ全滅でしたが、EPOSカードが50万円の枠を設定してくれました。ありがとう、EPOS様!

通称名の登録についても厳しいルールがあります。外国人は一生で一度しか通称名を登録できず、変更することはできません。さらに、登録するには半年間通称名を使用していた証明が必要です。でも、一つ抜け道があって、それは大きな会社の証明書と健康保険証。この二つがあれば、なんとか登録できるんです!

そして6月。いよいよ半年が終わろうとしています。これからやってくるのは、少しつまらない夏。

やっぱり夏はスポーツ下着ですよね~。5月病の名残を引きずったまま、6月が過ぎていきました。でも、とても仲の良い日本人の友人ができたので、本当に嬉しかったです。

名取さな様の那須どうぶつ王国とのコラボイベントにも行ってきました。とても充実した時間を過ごせましたが、やっぱりどこか物足りなさを感じていました。何かが足りないような気がして…。

そんなわけで、7月には免許合宿に行くことにしました。もちろん女子寮に泊まり、千葉で2週間かけて運転免許を取得しました。勉強は当然すべて日本語で行いました。運転は少し怖かったですが、免許を取ったあとは特にどうとも思わなくなりました。これが勝者の余裕ってやつでしょうか(笑)。

一番大変だったのは自主経路の授業です。行ったこともない場所の地図を覚えなければならず、本当に難しかったです!!

仮免のテスト

久しぶりに学生気分で過ごすことができ、とても楽しい時間でした。でも、テスト期間中にも関わらず新しい仕事を探さなければならず、同時に複数の面接を受けていたので、正直メンタルが壊れそうでした。

そんな疲れた心を癒すために、ラグドールの猫をお迎えしました!名前は「ナイト」。かっこいい響きが気に入っています。

そして8月がやってきました。私の24歳の誕生日です。「若いな、若いな」とよく言われますが、いつかは年を取るもの。この青く輝く青春のような時間を大切にしないといけないと感じました。

誕生日には京都へ旅行に行き、レンタカーで宇治にも足を伸ばしました。本当に楽しい時間を過ごせました。

9月と10月は必死に仕事を探し続けました。その中で、さくらインターネットの採用面接では「世界を変えられるエンジニアだ」と褒めていただき、とても励まされました。そして、10月の末には Kubestronaut の登壇イベントに参加しました。新しい仲間ができたような感覚があり、とてもワクワクしました。

Kubestronaut 会議

仕事が見つからず、ずっと悩んでいた私は、もう諦めかけた頃に新しい企業さんと出会いました。それは、多分初恋よりも嬉しい出来事でした。

11月は少し肩の力を抜いて過ごすことができました。VRChatやエルデンリングをプレイし、ついにエルデンリングのプラチナトロフィーを獲得しました。

人生は新しいことにチャレンジしないと損をするもの。そう思い、12月の末には Kubernetes の CKA(Certified Kubernetes Administrator)と CKAD(Certified Kubernetes Application Developer)を再受験しました。もちろん無事に更新できました。

その他に、白川郷にも行きました。雪道はとても楽しかったです。改めて思うのは、やっぱり人生って最高のゲームだということです。